恵那山周辺 三森山(1100.3m)、水晶山(958m) 2011年12月11日
所要時間 6:42 駐車場−−7:18 三森神社分岐−−7:34 三森山−−8:05 林道−−8:26 水晶山 8:31−−8:34 分岐−−8:43 林道−誤って逆方向に歩く−8:53 水晶山分岐−−9:01 駐車場
概要
岩村ダム右岸の三森神社参道から登り、三森山、水晶山と歩いて水晶山南側から北東に派生する尾根で林道に下る周回コース。昨夜から降った雪で笹の上に雪が乗りロングスパッツでは防御しきれないくらいだったが積雪量は数mm程度。手持ちの地図が無いまま歩いたので地形が頭に入らず標識だけが頼りだった。部分的に展望の開けた場所あり
焼山の翌日は治部坂峠近辺の山を回る予定であったが、夕方の天気予報でこれから雨や雪の可能性を告げられて考え直した。あの付近の標高は1200m前後あり、平地で雨でもあちらは雪の可能性が高く、まだ冬タイヤに履き替えていないままではリスクが高い(チェーンを積んでいるが着脱が面倒)。それなら恵那市周辺の適当な山でもいいだろうとの判断に至った。
岩村ダム上流部の駐車場 | 登山道案内板。微妙な誤りも |
残念ながら地図を準備していないので登山道がある山にする必要があり、まずはロードマップを開いて破線がある山を探すと水晶山と城山が目に入った。ここは木の実峠から破線があるのでそれを使おうと思ったが、地図をよく見ると水晶山の東には三森山があり、岩村ダムから破線が延びていた。ここだとダムから周回が可能であり時間的にも適当だろう。というわけでダムに向かい上部の駐車場で一夜を明かした。登山道の案内地図があり、見てみると三森山へはいいが、どういうわけか水晶山近くからあるはずの道が無く、代わりに1033m峰に上る道があるらしい。これだと周回ルートにならないが、パソコン内の地図には確かに水晶山のすぐ南からダムに下る破線がある。さて、その破線が生きているかは不明だが下りであれば籔があっても大丈夫だろう。ということで右回りのコースで周回を決定。
三森山登山口(三森神社参道) | 尾根上に参道が続く |
夕方から雪になってちとヤバかったが、幸いにして道路には積もらなかった。朝飯を食って薄明るくなってから出発。地形図の破線は谷沿いに書かれているが、実際の登山道はその手前の尾根上についていた。登山道というより三森神社の参道であり、入口には鳥居があった。
樹林の上に雪が乗っている | 上空が開けた場所では地面も白い |
神社の参道だが石仏? | 広くていい道が続く |
登山口は尾根末端で参道は尾根上に続いていた。ずっと広い道でどうも廃林道っぽい。所々に石仏?があり、いかにも参道っぽい。ほぼ植林中を上がっていくが僅かに頭上が開けた場所では参道が白くなっていた。まあ、昨日の焼山よりずっと少ないが。地形図を持っていないので現在位置も三森山までの地形も分からず、ただただ参道を登るだけだ。標識はたくさんあるので地図なしでも問題ない。
三森神社入口 | 神社入口の案内標識 |
尾根を巻いて進む | 奥ノ院分岐 |
小ピークを巻くところで左に三森神社の案内が登場、植林帯の向こうに大きな神社の建物が見えた。三森山方面は「奥ノ院」「帝釈梵天」の表記もあるが、何せ地図が無いのでどこにあるのか全く分からない。尾根上を歩いていると1か所だけ開けた個所があり、遠方に風力発電用巨大風車が林立する高原状の緩やかな稜線が見えた。帰ってから地形図で確認したら南東にある大船牧場だった。
大船牧場の風力発電風車群 | 三森山直下 |
三森山山頂 | 水晶山の案内標識 |
三森山からの展望(クリックで拡大) |
そこから5分程度で三森山山頂に到着。うっすらと雪に覆われて真っ白。南西方向のみ展望が開けるが、土地勘が無いのでどこの山が見えているのか全く不明だ。現場では方向すら分からなかったくらいだ。おかげで「水晶山」の案内標識が無ければ迷っていたであろう。助かった。
水晶山への尾根を進む | ピークを通過 |
またピークを通過 | 低い笹が被った場所もある |
少し道が狭まるがそこそこ良好な登山道が続く。急な下りは木の根が雪に隠れて判別できず、その上に乗るとよく滑るので木に掴まりながら注意して下っていく。派手ではないが少し笹がはみ出すようになり、葉の上には必ず雪が乗っているのでズボンや上着の袖に雪が付着するようになった。まだ気温が低いので溶けて濡れるわけではないが、時々払い落しながら歩いた。
真新しい林道が登場 | 林道付近の開けた尾根を指すのか? |
林道を横断 | 林道から尾根に戻る道 |
鈴ヶ根尾根からの展望(クリックで拡大) |
ピークをいくつか越えて広くなだらかな尾根に出ると樹林が開けて展望も開け、すぐ下に真新しい林道が登場した。帰ってから地形図を見たらそこは990m等高線の尾根で、地形図にはまだ林道は書かれていなかった。ここには「鈴ヶ根尾根」との標識が立っていた。尾根は林道で寸断されているので、一度右に曲がって林道に降り立ち、再び尾根に戻った。この林道がどこから延びているのか分からないが、ここまで車で入ってしまえば三森山、水晶山ともずっと楽に登れるだろう。
ダム方面と水晶山方面の分岐 |
林道を離れて僅かな距離で右にダム方面の道が分岐、これが駐車場の看板に書かれていた道だろう。しかし帰ってから検証して分かったが、絵地図では1033m峰に上るような表現であったが、実際にはその西側の990m肩に出るのであった。どうやら937m標高点のある尾根上に道が付いているらしい。この分岐点を通過するときに、ちょうどダムから上がってきた人がいた。手軽な山なのでおそらく地元のハイカーなのだろう。
自分で笹をラッセルした跡 | 960.3m4等三角点 |
なだらかな尾根上を進んでいくが、部分的にであるが雪が積もった低い笹が完全に道を覆っている区間があり、何の防御もしないで突っ込むと盛大に雪まみれになるためロングスパッツで足元を防御してから突入、少し丈が不足してズボンに付着するが大半は脛より下であった。その後も多少だが道にはみ出す笹がポツポツと現れる。これまで刈り払うよう要求するのは酷であろう。
薄い雪に覆われた道 | 行き先不明の道が右に分岐(ダムへの道だった) |
水晶山への登り | 水晶山山頂 |
960.3m4等三角点で道は右に曲がって少しずつ高度を下げていく。鞍部付近で分岐があり、左方向に「水晶山」の表記があった。直進方向には案内が無く、ここがダムに下る地図の破線かどうかは不明だが、この先に道が無ければここを下ってみるか。登りにかかっても植林帯が続き展望は無く、ピークに到着すると水晶山の標識があった。おお、ここが山頂だったか。やっぱり植林で展望皆無であった。登山道は城山に向かって続いていた。
疲労は無いので休むことなく帰路に就く。先ほどの分岐から踏跡らしき筋は見当たらなかったが、まずは山頂から下る別の道が無いか見渡したが、植林の下は笹藪で道は全く無し。往路を戻りながら東方向に踏跡が無いか慎重に探したら見当たらず、結局は分岐まで来てしまった。さて、これはどこに下るのだろうか。少なくとも稜線の東に下るのでダムに続く沢のどこかには出るだろう。理想は林道に出ることだが。
行き先不明の道に突入。きれいに刈り払われている | 尾根上に良好な道が続く |
分岐から水晶山〜三森山登山道を離れて右に進む。意外にもかなりきれいに刈り払われた道が明瞭な尾根上に続いており、ほとんど体に触れる笹が無いほどだ。でも案内標識があるわけではなく、どこに下ろされるのかは不明なままだ。しかし尾根はいい感じの方向に下っており、このままいけばダムに近い所に降りられそうだ。
北に派生する尾根を下る | 尾根末端で林道に出た |
道は途中で直進する尾根を外れて左に下る尾根に乗り、急激に高度を下げていく。ここでも刈り払いは完璧で登山道と呼んでもいいレベルだ。やがて尾根末端で林道に降り立った。ここには登山口の案内標識は無く、黄色い「保安林」の標識が斜面に置いてあるだけで、明らかに登山道の扱いではなく作業道らしかった。しかしダムを起点に周回するには非常に都合がいいルートであり、これだけきれいに整備されているのだからあとは標識を整備すればエアリアマップの赤実線だ。
鈴ヶ根尾根に出る登山口 | 林道を「逆走」してしまった |
岩村ダム | 駐車場に到着 |
林道に出たはいいがどちらに向かえばいいのだろうか? 地図が無いので分からないのは当然だ。PCで見た地図の記憶では林道は谷を回って一度下流方向に向かい、そこに破線が合流していたような気がする。そこで右の緩い登り方向に進んでいく。少し行くと「鈴ヶ根尾根」の案内標識があり、どうやら990mの林道が乗り越える地点に出る登山道入口らしく正解らしい。ところがこの先は登る一方で林道はUターンする気配が無い。地図にはこれほど沢の上流に林道は描かれていなかったが、実際は続いていたようだ。これは逆方向に違いなく方向転換して下っていくと、今度こそ地図の林道のようにヘアピンカーブで曲がって沢の右岸に移り、参道入口を経由して駐車場に到着した。